施主へメール

基本設計が終り,建築確認申請もちょっとの訂正でOKが出て(この辺はさすがである)、実際に施工してもらう工務店探しである。
なんせ、物が高額である。こういう高いものは、3社以上に相見積もりさせるのが,私らの仕事でも常である。
当然、今回もそうするつもりであった。
まず、銀行の融資の際に仮見積りをお願いしていた越智工務店さん。
あと、数社庄司氏に探してもらうようにお願いしていた。ところが、特にこの建物、小ぶりな割にものすごい複雑な施工技術が必要なよう。
構造計算をお願いした方からも,”腕のいい工務店がいいね”とアドバイスされた。見積りもかなり複雑らしい。ゆうに2週間かかる。
庄司氏からは,越智工務店さんの腕を推薦された。うーん、しかし相見積とれないとなると....不安!!
で、先にとりあえず越智工務店さんの見積りを見て、NGだったら他社も見積りを取ることにした。
とはいうものの、見積だけで2週間、NGで他社に打診してから見積りがそろうまで,3週間。これでは、工期がどんどん遅れる。
今住んでいる賃貸マンションの家賃もバカにならないし,もし竣工が来年になったら住宅減税の恩恵にあずかれない。(この時点では,1年延長されることはまだ不確定であった)
   
    さて、どうしたものか。工期は4〜6ヶ月。

とりあえず、越智工務店さんに会わせて下さいと庄司氏にお願いした。
その間に,偶然本屋さんで”全国安心工務店”と言う本に出会い、兵庫県では数社しか選ばれていないのにその越智工務店さんが掲載されているではないか。といっても、こういう手の本はお金を出して載せてもらってる場合があるので,丸々鵜呑みにするわけにはいかないが。(後日そうではなかったとわかるが...)
でもなんか好印象。
後日,阪神打出の駅からすぐの越智工務店をたずねた。
応対に出てこられたのは,山野さんというこれまた40年生まれの若後継ぎさんであった。これもなんか縁を感じるなーと思いながら,いろいろお話を伺った。技術的にもとても詳しいし,いわいる工務店のおっちゃんという感じはなかった。(それもそのはず、1級建築士でもある)
やっぱり腕はよくても,頑固じじいみたいなのはいやだもんね。さらに、山野さんの義理のお父さんにあたられる現社長さんは、絵画にも造詣が深く自社内にギャラリーを作ってしまってるほど。なんか話せそうな感じである。
すこし考えようと思った。いや、もう決心していたのかもしれない。 帰ってから,家内に話した。

   ”今回は、この越智工務店さんにやってもらおうと思うんだ”

家内は,何も言わず一任してくれた。

こういう注文住宅の場合、相見積をとって安く叩いてやらせても、ちゃんとした仕事ができないのでは意味がないし、よしんば腕の良いところだったとしても,叩かれて安値でやらされたら、やっぱりいやな仕事になる。自分の仕事でも信頼して任せてくれるクライアントさんには,ギャラの額以上にがんばってしまうもの。見積が高くても何とか仕様変更したりしてがんばってもらおう。

山野さんに会って,そう割り切れた。庄司氏と会ったときにも感じた,おなじ物を作っている者としてのカンである。

越智工務店さん、今回はおたくに任した!! いい仕事期待してます。


以上,工務店さんへのプレッシャーのページでした。(^^)p

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 越智工務店さんとこれまでに、仕事を共にしたわけではありませんでした。実際、腕のほどを知る由はありません。若後継ぎさんの山野さんとは、別件でつきあいのある家具屋さんに紹介していただいて以来、話しやすい雰囲気も手伝ってか、仕事にならない細々としたお願いごとにも随分助けてもらいました。そんな経緯と、建築事務所に勤められた経験のある山野さんはこちらのイメージにも的確に答えられ、一度くらい仕事にしましょうという事でもありました。
 だからといって竹田邸を手放しで越智工務店さんにお願いするには、まだまだ決めかねていたのですが、竹田氏を山野さんに引き合せたところ、
「相見積も考えていたのですが、越智さんにお願いしようかと思います!」
「え!?」
まだ、相見積も眼中にあった私は、竹田氏の思いきりに少々面食らってしまったのでした。(前々から感じていたのですが、どうやら竹田氏はホレやすい質のようです。)

と言うわけで、越智さん、ヨロシク。