施主へメール
 さて、問題の建物の設計である。実は、土地を見てもらうまでは、まだ庄司氏にお願いするかどうか決めていなかった。 ところが、物の勢いというと失礼だったが土地を見てもらう際に、”設計をお願いします"と言ってしまった。本当は、家内の確認もとってないので、建築家の候補として考えていますというぐらいに言うつもりだったのだが、 ”ま、いいか....”と思わせてしまう人徳が彼にあったのであろう。 最初から、こちらと対等になってくれそうにない大先生建築家なんかにはさらさら頼むつもりはなかったので、今考えると同年代だし、デザインもできる、やっぱり適任だったと思う。
 最初に、銀行にローンを通してもらうための仮図面を速攻であげてもらった。土地のローンを組むときは、そこに住宅を建てるという証拠がないとお金を貸してくれない。 一応の図面と見積りが必要なのだ。叩き台としての、図面ということでメールで12/3に届いた。
 正直あまりピンとこなかった。いろいろ面白い細工は理解できるのだが、ちょっとスケールが小さく見えた。それにいかにもローコスト住宅というテイストが顔を出している感じ。 家内もイマイチという感じだった。
 まあ、最初の叩き台だからこんなところかと思ったが、最初からちょっとこじんまりまとまりすぎている気がしたので、”もう少し大胆にお願いします"と メールした。しかし、この最初の案がすぐ後の一波瀾の序曲にもなり、その波瀾をおさめるキーとなる原案になることは、このときは双方とも夢にも思わなかったであろう。 A案図面
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設計依頼
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 竹田氏と土地を見に行った後、まずは銀行ローンの段取りとして仮の基本図の作成となりました。と言っても第1案としての提示にもなってしまいます。さてさて、どうしたものを描こうか。
 正面は2メートルの接道しかありませんし、奥には猫の額ほどしかない土地(失礼!)。周りは駐車場や空き地ですっきりと見えるが、法的には採光の厳しい条件。建ぺい率を守りながらメイイッパイに建てようものなら、奥の四角い土地にスッポリはまる四角い箱にならざるを得ません。隣地との境界は四方共ビタビタな状態です。しかし、たまたま具合の良いことに1階は竹田氏の仕事場としてCGスタジオなので、採光を必要としません。住居としての2階より上のみ採光がまかなえればナントカなります。これが、最後までこの計画のキーにもなっていきました。
 ちょうど6メートル角の四角い箱がスッポリはまるのだから、いっそそのままやっちゃおう思いついたのが第1案。サイコロが浮かんだ風にしようかと安易に想像しながら、1階の仕事場と2階よりの住まいを玄関を飛びだしたところで分けちゃえ。まずは順当なところで押えておいて、竹田氏にメールで確認。(ホントいい時代です。)
 例のごとく早速返信がきました。「もう少し大胆に・・・」。楽観的な私は、まだまだ遊ばしてもらえるんだ、とまぁ、のんきに構えておりました。