施主へメール
  家内との結婚前のデートも、”気になる物件まわり”することも多くなった。しかし、なかなか思ったようなところはない。まともなところは、最低坪120〜150万はする。土地に出せるとしても2000がMaxである。20坪以上、駅から近く、買い物便利な灘区、東灘区、中央区。その代わり、三角形でも袋小路でも、うなぎの寝床でもいいという条件であった。 各不動産屋にもだめ元で、やたら声だけはかけておいた。まだ、気持ち的には遊び半分だったのであろうか?
 そんなこんなで、1999年も終わりに差し掛かっていたころ、外出先から帰ってきた私たちの目に、半分に切れたFAXが飛び込んできた。 そう、FAX用紙切れであった。ところが、最近のFAXは良くできていて紙切れになっても数枚分は本体のメモリーに残しておいてくれるのであった。早速用紙を補充すると、住宅開発というところからの物件情報であった。 FAXJR甲南山手から徒歩4分、スーパーにも徒歩3分、21坪、2000万!! しかし、とんでもなく袋小路。おまけに古家付き。うーん、どうせたいしたことないだろう。今までの経験から、私も家内もどうも懐疑的になっていた。 しかし、とりあえず明日の朝一番で見に行ってみようということになった。
 次の日、はじめて甲南山手の駅を降りる。なかなか閑静な住宅地という感じだった。”地図でいくとあのお花屋さんの角を曲がってすぐだな”。
土地 いい!!瞬間そう思った。今までどの土地を見ても首を縦に振らなかった家内も、同感のようだった。しかし、素人目で土地を判断するのは危険だというのは、物の本で重々承知していた。 住宅開発さんには、一応キープの返事を入れ、明日建築家の意見を伺うということにした。 くしくも、その次の日、たまたま庄司氏がウチへ遊びにくる予定だった。なんかタイミング良すぎるよなーと思いながらも、何か縁のようなものを感じ庄司氏に土地を見ていただくことにした。
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土地が見つかる!!
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 建築家の全てがそうとは言いませんが、条件が厳しくなると俄然ファイトが湧くと言いますか、敷地の条件もそのひとつで、狭小地であったり変形地であったりすると、それを心配する施主さんにをよそ目に、いかにその土地にあった解法をとるか、まるで面白いクイズに挑戦する悪ガキの気分です。(竹田さんスミマセン。)
 今回も、竹田氏に連れられて敷地を下見に行った敷地も、まさしくそうした条件の決して良くない土地のひとつでした。しかし、現況は駐車場と空き地に隣接し、袋小路の土地とは言え丸々見渡せる状況です。ということは、それぞれの隣地が工事中もしくは将来どのようになるかは後のこととして、猫の額のようなこの土地にとっては今、幸運と言う訳です。2Mの接道義務だけが守られた専用通路が10Mにもなり、隣地が先に動いてしまえば条件はどんどん厳しくなります。特に工事にかかるコスト面はバカにならないはず。やるなら早いに越したことはないと、一等最初に感じました。
 見渡したところ周辺の環境も悪くなく、周りを完全に囲まれれば採光条件の悪くなる可能性のある土地とは言え、北側に延びる専用通路の先には小奇麗なマンションが建ち、その1階には小洒落た花屋さん、これは使えると感じつつ、竹田氏のこの土地で建ちますか?どう思われます?と言う質問に、いいと思いますよ問題ないでしょとややいい加減のような返事だけしつつ、頭の中ではすでに解法の模索に入っていました。
 法的条件が満たせない土地であればともかく、そうでなければ家を建てられない土地はそうそうありません。あとは、実際望まれる要望とのすり合わせです。家の建たない土地はないと既に言いつつも、法的要件と要望のすりあわない状況はあり得ます。そこの所さえクリアできれば、難しそうな土地と言うだけであきらめる必要はありません。
 たまたま時間があって竹田さんに連絡を入れ、出会ったその日が初デート。どこかのTV番組見たいな成り行きですが、竹田氏が先に書かれた通り、何かの縁だったのかもしれません。(とは言え、それまでのメールで竹田氏が家を建てようと考えていることは分っていた訳ですが、いきなり、こんなタイミングに出会えるとは思ってもいません。これもこまめなメールのおかげでしょうか?)