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正直言って、そこに掲載されていた建築家の建物が特に気を引いたのではなかった。後述のプロフィールで、同じ40年生まれだったこと、それと他の建築家が数々の実績を誇らしげに載せているのに、彼は”まだ代表作というのはありません.....” うーん、そんなこと書いたら誰も依頼に来ないんじゃないの?正直なのか、商売っけがないのか面白い人だと感じた。西宮という近所(後でもっと近所にたくさん建築家がいた事を知る)だし、メールアドレスも書いてあるし、ちょっと参考までにお話聞いてみようか。
この辺がEメールの気軽さである。すぐに、返事がきた。あの雑誌でメールを送ってきたのは、私が初めてだったらしい。そのときは、家は建てたいけどまだまだ無理でしょうね、といった前置きのある建築依頼メールとは程遠いものであった。しかし、いろいろ建築の話題だとか、デザインのこととか、メール雑談にしばらく花が咲いた時期があった。この段階では、単なるメールフレンド以上の付き合いではなかった。このやりとりの中で、庄司氏はグラフィックデザインもできるというか、もともとそっちの方の人だったことがわかり、さらに親近感がわく。(これは後になっていろいろわかったことだが、意外と建築家でもデザインのできない人が多い。)
私が作品を発表しているDIGITAL IMAGE展にも足を運んでくれ、忌憚のない意見を伺うことができた。うーん、なかなか侮れない人だと思う。そんな中、バックグラウンドでは、いろいろな方面からご助言をいただき、土地さえ見つかれば一戸建ても絵空事ではないとの結論を得た。しかし、どうしても神戸市街に住みたいという条件が足を引っ張り、早々条件に合う土地など見つかる気配がなかった。
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