施主へメール

  今回の建て物の場合、棟上がどの時点かというのはかなりあいまいなので、庄司氏とも相談の結果、鉄骨と床のモルタル引きが出来たところで棟上とすることになった。

棟上式は,施主がここまでの現場の慰労と感謝のために行う。これは、地鎮祭と違って、施主の気持ちのものなので最近は省略されることがあるが、これこそやっておかねばなるまい。

2000年9月7日大安、晴れて棟上となる。
上れるようになった,現場の2Fで 越智工務店から監督さん(田畠さん)、社長さん、山野さん他2名、基礎工事親方、鉄骨工事親方、内外装・トンボクラフトさんと庄司氏、私たち、おまけでウチの実家の両親が参加し、総勢12名となった。

これだけの人数が2Fに机並べてのれるってことは、けっこうひろいんだなーと、実感。

当日は,工務店さんから,紅白のたれまくと、(また)式次第、お酒などが用意された。
御幣式次第にのっとり、(今回は監督の田畠さんがしきってました。ちょっとキンチョー気味でした。)四方をお酒でお清め後、 棟上の,メインイベントである 「御幣」(棟上げに奉るお札?)をあげていただき、最後のボルト締め(鉄骨なんで)で、無事棟上が完了。
御幣3F「御幣」は、3Fの天井の中に残される。

そしてまたもや、”施主様よりのご挨拶”である。今度は大体予想がついていたので,早々慌てることは無かったが。

この後は,簡単な談笑モードになるわけである。

今回は夕方からなので,費用も無いことだし,ほんとにおつまみ程度の用意をさせていただいた。

このときに、初めていろんな工事の職人の親方さんとお会いできた。

いずれも、職人さんである。無口ではあるが、仕事のこととなると熱っぽくなる。(ただし、トンボクラフトさんは職人さんだが饒舌!)
いろいろな工事の苦労談など聞いていると、知らない間にいろんな問題が発生し,それを解決しながら、いまここにこの家が建っていることを実感する。
  メーカー製の家は特にこういうことがわかりにくいし、システマティクな工程でそんなに問題も発生しそうにない。
やはり、家を買うという感覚ではなく,建てているという実感がわき,愛着も沸いてくるというもの。
いやー、みなさんには"感謝!"の一言です。足を向けて寝られません。

談笑の時間もこ一時間で終了し、皆さん解散ということになった。
このあと、外装内装で活躍していただく”トンボクラフト”さんが、多少お酒が入っているにもかかわらず、この後すでに鉄骨の確認と段取りに入っていたのが印象的だった。

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 一般的な木造なら棟上げをすると大方の家形が現れて一つの区切りになりますが、現代は鉄骨造やコンクリート造といった多種の工法があり、昔ながらの上棟式をどの時点でするのかというのが感覚的なところに頼るところがあります。一般的な鉄骨造だと木造に近く主体構造となる骨組みが出来たころと解釈しがちですが、竹田邸の場合は変則的な方法をとっているため、その時点では今一つ家形が見えてくる実感が湧きません。そこで、後の方へ少しずらすことにしました。
 施主にしても設計者にしても施工者にしても、次のステップに移る節目に当たるのですから、家をつくっている感動が必要だと思います。きっと良い家になる、良い家にしないと、とそれぞれが思いを込めるのですから、個人的には地鎮祭よりも大切にしたい行事かもしれません。本格的な式を経験した訳ではありませんが、施主さんの気持ちが伝わる瞬間がここには良く現れると思います。
 監督田畠さんの緊張気味な司会が、同世代で協力しあっている感じがあり和やかに執り行われました。越智工務店の皆さんが青いハッピを着ておられるのが、鮮やかに印象的です。竹田氏のご両親まで来られ、父上様の活躍振に一同は感心しきり。
 竹田氏に頂いたお返しも印象的でした。席上では、マンガの『美味しんぼう』にも紹介されている「越の華」というおいしいお酒です。と、おっしゃっていただけなのですが、返ってから包みを開けてみると、美しい青色のガラス瓶に入っていました。三角錐を少しひねったスマートな瓶は、そのまま花瓶にも使えるようなもので、その一面に「 2000.9. FrameWork was build - Project - HOUSE 99.99 」とエッチングで印字までされていました。いや〜参ったの一言につきます。