施主へメール

 さて、地鎮祭も終り、はれて着工となる。

   はずだったが........

大問題勃発!
現場でもう一度ウチの土地の範囲(ポイント)をチェックしたところ、なんと接道の隣の駐車場が微妙にウチの土地に食い込んでいる。

ご存知のとおり、接道には例の階段棟が大幅にはみ出る予定だったので、このわずかな食いこみはウチにとっては大問題。
早急に、駐車場の土地の持ち主と交渉して、食いこんでいるブロック塀を壊す承認を得なければならない。
昔から、土地の境界の問題は難しくて、いろいろな事件の火種になることもある。駐車場の持ち主が、ヘンコな親父だったらどうしよう。
ブロック塀を移動する費用は,誰が払うの?
うーん、いろいろ問題を起こしてくれる土地だ。


さらに、水道の引込み経路の問題でウチの建て物には13mmという細い水道管は出ているのだが、2階3階への給水には20mm管がどうしてもほしい。(というか、市の規定もある)
そのためには、今現在本管から枝分かれしている西側(神戸市仮換地)と東側(駐車場側)の配管を切らせてもらわなければならないらしい。


このあたりのもろもろの交渉の為に、駐車場の地主さんたち(なんと、駐車場自体も2分割されていて、それぞれ所有者が別だそう。ややこしい!)と、庄司氏と工務店さん双方立会いの元ポイント確認と水道関係の交渉をすることとなった。しかし、全員が予定を合わさなければならないので、この確認の為に数週間のロスが出てしまった。
 駐車場の地主さんがたは、ともに快く理解していただき、何とか事無きを得たが...

ようやく、工事も開始することができた。
まず、「遣り方」といって、建て物の位置を決めるための作業である。
なんかはた目で見ると、木の切れっぱしをたくさんさして,なにやってるのかさっぱりわからなかったが,これがとても重要な作業らしく,アバウトに見えても結構緻密な作業だそう。
 
 このあと,ようやく重機が入って「掘り方」となる。

んが!
またまた、問題!掘っていくとなにかアスファルトらしきものが.....
なんか白線が見えてる。
そう、なんと駐車場が出てきたのです。
解体の際に,必要以上に分厚いコンクリートが出てきたのも,土地が若干持ちあがっているのも,昔ここが駐車場だったためのようです。
当然,これも取り除かざる追えません。いやはや、この格安の土地は,なかなか素直には工事を進めさせてくれないようです。

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着工!!
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 いやはや、駐車場がこちらの土地に食い込んでいるのは参りました。何しろほとんど余裕のない状態でしたから、そんなズレがあっては一大事。井伏鱒二の山椒魚の如く、敷地の出口に頭一杯に無理やり突き出している状態です。出口がこれ以上狭くなるとニッチもサッチもなりません。設備のルートも確保しないとなりませんから、少しでも余裕の欲しいところなのに。出来るだけ被害の少ない対処をしないと。ご近所さんとも仲良くしていただきたいし、こんなところでややこしくしたくない。
 建物が入ればなんとかできるという事で、ともかく食い込んだブロックはそのまま工事を進めることになりました。
 その後には、ナント竹田氏の土地から駐車場を掘り当ててしまったのです。駐車場のおかげで工事が助かった面もある一方、駐車場に泣かされるとは。車を使われない竹田さんには、何やら皮肉な話です。周辺の土地の様子から言えば竹田さんの土地は下がるべきであろうはずが、心持ち上っていたことに少し気持ち悪さがあったのですが、古い駐車場のアスファルトをきっちりと撤去せずに土で覆い隠していたのでしょうか。何ともいい加減な話です。
 平地であることにあなどっていました。幸いアスファルトは薄いので撤去は可能でしたが不必要な費用が発生してしまったことに変りはありません。地中障害は一般的に工事費には含まれないので、おっきな岩なんかが出てきたら一大事です。これから土地を買われる方は、心の隅にこうしたハプニングの可能性のあることを留めておいて下さい。そうしたときは良心的な設計者に相談するのが良いと思います(営業モード)。