施主へメール

 庄司氏の奮闘により,実施設計も細かい問題はあったようだが,無事完了!これで晴れて工事にかかれる....


と、 世の中そんなに甘くない!

ハウスメーカーと違って,建築家の家の場合は、施主が直接工務店と契約する。当然、支払も工務店さんにこちらから支払う。
もちろん、建て物についてもS銀行のローンである。ところが、ローンの決済が実行される時期は,建て物が登記された時点、つまり出来あがらないとお金は下りないのである。しかし、工務店さんは、契約、棟上、竣工と等分割で払ってほしいといってきた。
ちょ、ちょっとまって。工事代金の1/3ってったら、すんごい額ではないですか?あのー、そんなに現金あるんだったら,ローンなんて組みませんよ。しかし、工務店さんの言い分もわからないではない。
いろんな業者さんへの支払や,材料費なんかで竣工までに分けて払ってもらわないと立ち行かないと。それはそうだが、ウチとしてもない袖はふれません!
これが公庫だと,中間検査を受けた時点で,50%の前倒し融資が受けれる。私らの場合,もしかしてあの”つなぎ融資”という高利の融資でつながないといけないのであろうか?
 これは一大事である。とにかく、払わなければならない工事代金を少しでも減らすよう,徹底したコストダウン策を打ち出した。もう、内装なんてほとんど無い。空調もあきらめよう。1Fのキッチンもあきらめよう。
・・・・・なんか、かなしい!夢がどんどんスポイルされていく。
実家に頭下げようか?むじんくんに走ろうか,いろいろな誘惑が頭をかすめる。
 
 こういうときに、力になってくれるのが銀行でしょうが!!
S銀行のHPをもう一度隅から隅まで見まわした。
  
分割融資制度
住宅の新築等で分割して業者へお支払いになる場合は、支払時期に合わせてお借り入れすることで金利を節約できる分割融資制度をご利用ください(変動金利型のみのお取り扱いとなります)。

というのうを発見。これって使える?近所のS銀行支店にさっそく問合せ。
なんと、融資担当者もよくわからんよう。電話の向こうでマニュアル引っ張り出して四苦八苦している。これではらちあかん!
 住宅開発Nさん経由でローンセンターに確認を取る。
見事適用可能との返事。神は見放していなかった。何とこの制度昨年11月に出来たばかりで,それほど浸透していないよう。つなぎ融資のような高利ではなく,今の住宅ローン変動金利で前倒し融資が受けられるのである。
これで、何とかめどがついた。いきおい、越智工務店さんに報告!
工務店さん側でも,庄司氏もろとも内部でいろいろな策を検討してくださってた様だった。しかし、これといった決定打が無いまま,苦悩されていたよう。この報告の電話で,とても安堵されたようでした。
しかし、こういう制度が無かったら,どうしてたんでしょう。

まだ、私たちにはツキは味方してくれているようだ。

最終的には,契約時10%、棟上30%(前倒融資)、中間30%(前倒融資)、竣工30%という支払条件で折り合い、S銀行の審査を受けることが出きるようになった。

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お金が払えない!!
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 設計者は当然、良き家作りのアドバイザーであるべきなのですが、正直、お金のことには不勉強を感じています。友人にも建築事務所に設計を頼みにくい一面に、金銭面での段取りについて不安が問題だろうと言われたことがあります。何しろ、小さな家にしろ2千万円からの資金がいるのですから、そうしたお金をいかに不利益のないよう配慮出来るかは、ハウスメーカーの営業に及ばないからです。黙っていても一切合切の事務手続きもやってくれるサービスに、こちらが対抗するには力不足です。
 せめて的確なアドバイスを出来るようにしておかないといけないと、日々思うのです。が、そこに至っていないのは情けない。
 有り余る財宝を手にしているわけではないのだから、しかも一生に一度の買い物と言う方は多いはず。なおざりにしてはバチが当たる。

 ただ、言い訳にしてはいけませんが、お金の段取りは施主さんが自分の足で動くほうが良いように思っています。竹田氏にしても、今お付き合いしている施主さんにしても、自分で銀行に行って交渉して計算して、ようやくお金を借りれる算段がついたとき、これで家を建てられるぞ!という意気込みの声を聞かせてもらえてた経験が出来たからです。だからこそ、我々設計に託す気持ちも強くなるし、自分がそこに住むことを踏まえて、計画に積極的に参加し、楽しんでもらえると思えるし、その施主さん自身、その家族のためにも少しでも良いものにするんだ、と思う気持ちがこちらにも伝わるからです。
 勝手な言い分かも知れませんが、そのサポートのために金銭面の勉強は欠かせないと思う今日この頃です。